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【人事評価・組織強化のinspire】御社の経営理念は何ですか?②

2011-07-26

おはようございます。株式会社inspireの中重です。

今回は前回の引き続きで『自社に経営理念を浸透させるには』について書きたいと思います。

まずはざっと前回のおさらいです。

・経営理念は企業の方向性、存在意義、行動指針などを明文化したもの
・中小企業は経営理念がない、あっても放置されているケースが多い
・経営理念自体は利益を生まない
・作っただけの経営理念は何の意味も持たない
・経営理念は企業の骨となり血となることで存在意義を持つ

こんな感じの内容でした。

さて、それでは今回の本題です。
どうすれば経営理念を浸透できるか?これにはいくつかの方法があります。
今回はその中のいくつかをご紹介したいと思います。

①経営理念を一新する

これは経営理念を全く活用できていない企業の方などに有効な手法です。
一見、すごく荒い方法に見えますが、なかなか有効です。

というのも、全く活用できていない企業の経営理念の傾向として、

・非常に長い(長文暗記みたいになってしまいます)
・条文がだらだら続いている(多ければいいというものではありません)
・組み込みたい内容が多数のため、結果的に支離滅裂になっている

こういった傾向が見受けられます。御社の経営理念はいかがですか?

活用できない経営理念なら、いっそのこと変えてしまえばいいと私は思います。

ではどのように作成すればよいのか、ここでは長くなってしまうので割愛させていただきますが、浸透、運用という観点で考えると

・会社として大事にしている内容を絞って(いくつも書かない)
・内容は簡潔に(だらだら書かない)
・長文になりそうであれば、文を切る

これだけでも大分シンプルで分かりやすくなります。

②普段から経営理念を声に出す

これは意外と行っている企業は多いのではないでしょうか?
活用ケースとしては、朝礼、夕礼などでみんなで暗唱、社内の見えるところに掲示して確認しながら読むなど、方法は色々あると思います。
大事なことは声に出すということです。それだけで大分変わってきます。
そんな簡単なことでと思う方は、是非自社で実践してみてください。もちろん、その時は社長含め、経営陣の方も全員です。トップが実践できないことは、従業員も実践できません。

③普段から経営理念を目に見えるところに書いておく

先ほどの社内掲示などが一番簡単な方法ですね。最近はリッツ・カールトンなどが実践している事で有名なクレドカードなどに明記することも有効な手法だとされています。②の声に出すと同様で、常日頃から身近な所で経営理念を感じられるようにするということが狙いです。

他にも方法は色々ありますが、この辺にしたいと思います。

最後になりますが、ここまで書いておいて何ですが、上記の3つを実行しただけでは経営理念をすらすら言えるようになったものの、それだけで浸透するのかと言うと、ある程度効果はあると思いますが、浸透まではいかない可能性があります。

勘のよい方はお気づきかもしれませんが、上記の3つは結局は『作っただけ』『声に出しただけ』『見えるようにしただけ』なのです。それだけでは浸透とは言えません。

経営理念はその内容を理解し、行動で実践しなければならないものです。
どんなに優れた崇高な経営理念を持っていたとしても、実行しなければ元も子もありません。

大事なことは経営理念に沿った行動ができているかどうか、確認、共有することです。
と言ってしまうと、沿ってない行動の時ばかりが表面化してしまうことがあります。
そうではなく、良い行動をとった時もしっかりと確認、共有すること。その事が非常に重要です。

前述しましたが、経営理念自体は利益を生みません。
しかし、経営理念を行動に落とし込むことで、結果的に利益が上がるようになる。従業員がイキイキして働き出す。社内の雰囲気が変わってくる。
そういう状態になればまた毎日が非常にワクワクしたものになりますね。

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【人事評価・組織強化のinspire】御社の経営理念は何ですか?①

2011-07-21

御社の経営理念は何ですか?

何も見ずに即座に答えられた方、流石です!

大体は覚えてるけど一言一句までは覚えていないと言う方、せっかくの機会なのでこの機に思い出してみましょう!

経営理念があるのは知ってるけどどういうものか分からないと言う方、あまり良いとは言えませんね。ただし、もしかしたらあなただけの問題ではないかもしれません。

経営理念?そんなのあったっけ?と言う方、一度会社に確認してみてください。もし、経営者の方でしたら、一度考えられてみてはいかがですか?

経営理念とはよく、『企業の存在意義や価値観、社会に対する使命などを表明、明文化したもの』と言われています。

何やら難しいので簡単に言うと、「私たちの会社は~を目的に存在している」「私たちは~あるべきだ、~していきたい」「私たちは~を目指して企業を存続させている」、こういった言葉で置き換えられると思います。

話を戻して、実状はどうでしょう?

これは特に中小企業に多いケースですが、経営理念がそもそも存在しない。
経営理念があったとしても、従業員が内容を理解していない。何より、作った経営者が内容を覚えていない。作っただけでそのまま放置されている。これではせっかく時間をかけて作った経営理念も水の泡です。

では、なぜこのような事が起きるのでしょうか?

答えは簡単です。経営理念自体は利益を生まないからです。

「あそこの企業の経営理念は素晴らしいから仕事をお願いしよう」というケースなどほとんどありません。

もちろん、理由があって経営理念を作られていない企業も存在します。「経営理念で従業員を縛りたくない」「はじめからビジョンありきで進みたくない」そういった企業ももちろんあるでしょう。そこは価値観の違いですので、無理に作成する必要はないと思いますが、それはそれで従業員の方にしっかりと説明する必要があるでしょうね。

経営理念は社外に対して、自分達の存在意義、使命を表明すると同時に、社内に対して「私たちはこうあるべきである」「私たちはこれを目指している」と表明するものです。
そのため、作成するだけでは何の意味も持ちません。せっかくなのでもう一度言います。全く意味はありません。何の意味も持ちません。

経営理念は会社の骨となり血となって、初めて存在意義を持ちます。

あるだけの経営理念は経営理念と呼べません。

それでは、どうすれば経営理念を浸透させることができるでしょうか?
長くなりそうですので、この話は次回にしたいと思います。

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2011-07-11

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